濵ちゃんの足跡

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40.特別講座5(仕入れ管理)

仕入れ管理の最高は、トヨタのジャストインタイムでしょう。品質が保証された必要なものだけを必要なタイミングで仕入れる、これが真髄です。綿密な生産計画がなかったら、とても実行できない方法ですが、それだけ仕入れコストを切り詰めることができます。増産になったらどうしようとか考えないし、場所も考えない。納入パートナーには大きい負担がかかっているかもしれません。

繰返し、繰返し、何度も言いますが、「私、発注する人、あなた、私の言うことを聞いて納入する人」の関係を築いてはいけません。最終のお客様のご要求を満たす、ターゲットを同じくするパートナーだという意識が絶対に必要です。この意識が醸成できれば、仕入れ管理は完璧です。

また、原価構成を考えたとき、仕入価格が最も大きい比率を占め、仕入価格を下げることができれば、大きく利益を稼ぐことができます。携帯電話の材料費は58%が上限値でした。52%ぐらいで構成できるとその機種は儲かって儲かって仕方がないという結果でした。そのためにトップが原価企画に積極的に参画し仕入価格の交渉にも出ました。100円以上の部品は25品種くらい、それで全原価の80%くらいがきまってしまうのが実態でしたから、ここを押さえない手はありませんでした。

モノを右から左に売り買いしている商社でも、如何に安く仕入れるかは死活問題です。如何に担当者間でうまくやっていたとしても絶対に目を光らせていなければいけません。

特別講座5(仕入れ管理)

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