濵ちゃんの足跡

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11.現場主義

一言に「現場主義」と言いますが、なかなか簡単ではありません。こんなことは分かっている、こんなことは経験している、こんなことは以前こうだったからこうに違いない、本当は今までと違ったことがおこっているかもしれないのに、ついつい安易にそう判断することが多いからです。

皆さんの日頃の仕事ぶりをみていると、非常に行動的で、常にお客様と直接対峙して、真摯に取り組んでおられる、私としては満足しています。

注文をつけるとすれば、それぞれの行動の前に、「よく作戦を考えていますか?」というくらいです。先入観を持たないで現場をみることは非常に大事なことですが、いざその現場に立ったときにどうするか、その場で考えていたのでは、手遅れになります。ですから、行動しながら、こういうことが起こっていたらこうしよう、もしこれだったらこうしよう、というように、いろいろ準備しておけば、現場での判断も行動もより迅速になることは明らかです。先入観には捉われず、それでいて事前に作戦を考える、一見、矛盾しているようですが、より幅広く、より柔軟に準備しておくことも、また、必要です。

ちょっと、視点がかわりますが、現場主義というのは「原因主義」「真因主義」と言ってもよいと思います。本当のところは何か、本当のところ何をしたらよいか、ということを徹底的に追求するということだと思います。刑事は事件を解決するために「現場を百遍訪問する」と言いますが、これが一番よく現場主義ということを言い当てていると思います。

更に、「現場主義」に加えて、「原理」「原則」「現実」「元気」などを引っ付けて3ゲン主義とか5ゲン主義とか言いますが、「元気」を除いてすべて共通なのは、机上の空論で仕事をしない、自分の勝手な想像で仕事をしないということです。もう一度、自分の行動の仕方を振り返ってみて下さい。そしてもう一度「現場主義」の原点に立ち戻って行動して下さい。

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