濵ちゃんの足跡

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53.改善は現状否定から始まる

改善は現状を否定することから始まる。「今のままでOKか?」、「いや、そうではない。」うまく行っているときには現状を否定することによりもっとうまく行くようにする、うまく行っていないときには現状を否定することによってうまく行くようにする。つまり、うまく行っていてもいなくても、現状を否定することで改善は始まるのです。但し、現状を否定する前に、そこにある現状をあるがままに素直に見つめることが非常に大事です。うまく行っていないものを否定するのはそう問題ではないのですが、うまく行っているものを全面否定して真反対のことをすると、それこそ、ぐちゃぐちゃになってしまいます。その場合はうまくやっている延長上に何をやればもっとよくなるか考えないといけないからです。

話が突然変わりますが、この連休に帰省したおり、小学校と中学校の教諭をやっている姪夫婦と「競争」と「いじめ」について、かなり熱くなって議論してきました。これらのことを学校現場でどう教えているかという視点です。最近の学校では「過当な競争はいけない」、「敗者を作ってはいけない」、「いじめはいけない」というような教え方をしていると聞きます。しかし、世の中には普通に過当・過激な「競争」があり、意識するとしないに係わらず「いじめ」というものがあるという現実を素直に認めて教えているようには思えないところがあります。

これがよくないのです。当たり前に「競争」がある、「いじめ」があるということを素直に認めて、これを前提とすれば、敗者になったときやいじめられたときの脱出方法を教えることもできるし、その苦しみを知れば、敗者にならない方法を勉強したり、いじめをしてはいけないことを心から理解することができるわけです。まあ、若い教諭相手に、世の中はもっと厳しいよ!というような、こんな青い話を延々と熱くなって議論してきたわけです。

今の話でも分かると思いますが、当部は計画未達でかつ赤字でした。ですから、即刻改善が必要ですから、現状を否定し、何が足らないかしっかり考えて可及的速やかに実行に移さないといけないという状況にあります。そのときにお願いしたいことは、とにかく現状、足元をしっかり見つめることです。すべての改善はそこから始まります。その上で現状を否定してしっかり計画を立てて果敢に実行に移す、これが必要です。是非考えて下さい。

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