濵ちゃんの足跡

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55.人間ドック(2)

人間ドッグの体験報告をします。木曜日と金曜日に休暇を頂いて受診してきましたが、実際には水曜日の夜から始まりました。水曜日は、20:00までに夕食を摂って、その後は水、お茶、スポーツドリンクに制限されました。22:00に下剤を飲んで、翌朝にトイレに行くのが義務でした。木曜日、実質的な第1日ですが、8:30に入り、17:00までは検査漬け、その後は由時間で、生涯初めて病院で寝泊りしました。と言っても、バス・トイレ付きのホテルのような部屋でしたので、病院という雰囲気ではありませんでした。翌日の金曜日、第2日も、朝8:30から検査が始まり、13:00頃まで掛かりました。

人間ドックでの検査は、頭部MRI、食堂・胃・十二指腸の内視鏡検査、直腸・大腸の内視鏡検査、腹部エコー検査、泌尿器系検査、眼科系検査、血液検査、尿検査、検便など、頭のてっぺんがらお尻まで徹底的にみて貰いました。心肺機能に関しては、別のクリニックで診てもらっていますので今回は外してもらっています。

結果は、胃の中も大腸ポリープもなく「すこぶる健康」、腎機能と膀胱に若干の疲労があるという所見でした。まだ、頭部MRIの結果は出ていませんので、最終所見が今週中には送られてくることになっています。受診の感想ですが、痛みはほとんどありませんし、カメラを挿入するのが若干気持ち悪いくらいでした。それも半日くらい経つとまったく忘れてしまうくらいのものですから、大したことはありません。次も受けようと思ているくらいです。実際のところ、大きな病気が見つかりませんでしたので安心しましたし、次は2年後でもいいのではないかとの話でした。人間ドックは病気ではありませんので健康保険が効きません。ちょっとお金が掛かりますが、いずれにしても、どんな病気でも、現在はいい薬もあるし、いろいろな手術も開発されているので、早期発見できればほとんど治ると言われていますので、是非みなさんにも受診されて、健康を確認されることをお薦めします。

[参考]2日間の受診記録を以下に記載しておきます。

(第1日目)

8:30 病院へ到着。そのままエレベータで3Fへ。担当の看護師と廊下で会い、そのまま部屋へ案内される。部屋は全部で4つ。私の部屋は「竹」。部屋はベッド、バス・トイレ付き。冷蔵庫・テレビ・電話もある。冷蔵庫は後精算と。それに入り口とは反対方向に人間ドッグ専用の通路兼オープンスペースがあって、部屋数分のテーブルと籐椅子が用意されている。外の一般通路を通らないで、人間ドックナースセンターと往来できる。正にこの文章もその籐椅子に座って書いているし、食事もここでするとのこと。リゾートホテルにいる雰囲気。

8:40 パジャマに替えて、そのまま手続きが始まる。受付書類と検便の提出。常用薬と健康保険証の提示。駐車券の無料化サービス。この週末は2名ということで非常に静か。

8:45 身長・体重測定。血圧測定。血液採取は5本ほど。昨夜からの下剤で頻繁にトイレに行っているので採尿できず後回しに。

9:00 大腸内視鏡検査のためのムーベン(経口腸管正常剤)服用開始。15分にコップ1杯の割合で2リットルの水を飲めと。

9:40 予定時間を繰り上げて、看護師に案内されて頭部MRIに。並んで歩いて分かったことだが看護師は150cmくらいの背丈で40台後半の非常に可愛らしい人。問診票を出して、機械室に。テレビなどでみるあの大きな磁石のあの機械。体がやっと載るほどの狭いベッドに横たわって手を縛られ、ヘッドホンをつけて頭部が固定され専用のガラス箱のようなものの中へ。そしてベッドが動いてMRIに。ヘッドホンから検査の指示がされる。検査中はゴトゴトとすごい騒音。2分間の検査2回、3分間の検査2回、5分間の検査、1分間の検査など約20分で終わった。ほとんど眠たいくらいで痛みなどはまったく伴わない。これで脳血栓、血管溜などが見つかるらしい。見えないだけに検査結果が気になる。

10:30 ムーベン服用。とにかく午前中に大腸から便をきれいになくさないといけないと。内視鏡検査のときにリラックスして肛門を閉めないようにとの注意を聞く。1時間半ほど経って便意。最後は水のよう。

13:00 大腸内視鏡検査。12:30からの予定が急患が入って30分遅延。更衣室で着替え。後ろあきの診断用パンツと診断着に。ベッドに横向きになる。専門医がモニタを見ながらカメラ付きファイバーを挿入。コの字型の大腸に挿入するので、曲がり角で方向を見つけるのが難しい。虫垂のところまで挿入してエアーを入れて腸を膨らましながら少しずつ引き出しながら観察。一緒にモニタを見ることができるので、専門医に質問したり会話をしながら確認していく。抜く方向は挿入よりずっと楽。ただエアーを入れるのでお腹がどんどん膨らむ。実時間は30~40分程。「異常なし」ですねと。

14:00 昼食。エビフライ、きのこ入り卵スープ、野菜の炊き合わせ、ごはん。お腹のエアーが抜けない。子供の頃に蛙のお尻に空気を入れたけど、あの蛙はこんな感じだったのかなあと、ちょっと反省。

14:45 胸部X線。正面と側面の2面を撮影。

15:30 人間ドック専門医の診察。問診、聴診、触診。どこが気になっているかと。頭痛、便秘、頻尿・残尿感。泌尿器科をオプションに追加してもらった。聴診、触診は問題なし。

16:20 泌尿器科。エコーで残尿確認。膀胱の収縮力が弱まっていると。3週間後に再検査。

17:00 測位。握力。

(第2日目)

7:00 起床。洗面、風呂。今日は胃・十二指腸内視鏡検査のため朝食はなし。

8:30 血圧測定、115/67。脈拍71。腹囲測定、86.5。

8:45 腹部エコー。ぬるぬるした溶液を塗って、超音波エコーで腹部を観察。胆嚢にポリープが1個あるが大きくない、ほかのは小さくて襞みたいなもの、心配要らないと。

9:15 胃内視鏡検査。まず5分かけて100ccの胃洗浄液を飲む。次に口の中と喉を麻痺させるためのどろったした液を3分間口に含む。胃の動きを止める皮下注射を腕に打つ。麻酔液を吐き出して診察台へ。左脇を下にして完全に横向きに。ゴルフのスイング開始の要領で力を抜いて、カメラの挿入。一番苦しいと言われる喉を割りとスッと通過した。そろそろと中に挿入し、ガスを入れながら観察。ゲップがでる。できるだけゲップは我慢して下さいと注意されるが我慢できない。リラックス、リラックスと念じながら、鼻で呼吸する。カメラ挿入から10~15分ほどで終わった。意外と苦しみはなかった。10:20まではうがいも水も飲まないようにと。時間が来て水が飲めそうだったら食事しても何してもよいと。

9:45 眼科。視力検査、眼圧、眼底検査。問題なし。外来患者が多くて時間待ちが長い。全体に言えることであるが、文庫本は必須。この1.5日間で2冊を読破。

11:15 部屋に戻って、うがい。もう口内麻酔はない。普通に話せる。

12:00 看護師の指導。尿酸値+中性脂肪が多い。腎機能がやや弱っているので、塩分とアルコールを控えるようにと。人間ドック専門医はは消化器系と総合内科のトップ。腎臓は元副院長がいいので、いつでも紹介、予約できると。また、今回の観察結果からみると問題はないので、2年に1回くらいのペースで受診したらいいとも。

12:45 片付け

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