濵ちゃんの足跡

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59.北京オリンピック予選/日韓野球対決@台湾について

ところで、福岡毎日マラソンに始まって、ゴルフ、ラグビー、スケート、などなど盛りだくさんでしたが、圧巻は、北京オリンピック予選の日韓の野球でした。日本は初戦のフィリピンに大勝しましたが、韓国は同様に初戦で台湾に勝っているため、ここで日本が韓国に負けると、韓国がフィリピンに負けても直接対決の勝敗で優位に立てるため、韓国の北京行きが決まり、日本は敗退することになるというぎりぎりに追い込まれた状態での一戦でしたから、余計に手に汗を握る緊迫感のある試合となりました。先発は成瀬、3-2からのピンチを川上、岩瀬が抑えて4-3、最後を上原が三者凡退に抑えて日本の辛勝。日本はリードをしているというものの常に1点差で、ハラハラ・ドキドキの連続でした。その中で、試合はもちろん面白かったのですが、私は、キャッチャー矢野とキャプテン宮本に注目して観ていました。

今回のチームは、監督星野、コーチ田淵・山本・大野ですから、20歳そこそこの選手にとっては口もきけないほどの監督・コーチングスタッフです。その雲の上のスタッフと若い選手を繋いでいたのが、この矢野と宮本でした。矢野はブルペンバッテリーコーチ格として、宮本は一塁コーチャー兼守備コーチ格として、ものすごく素晴らしい仕事をしていました。特に素晴らしいのは、作戦の徹底、コミュニケーションの徹底です。みんなが超一流の選手ですから、それぞれの場面でどうすべきか十分分かっているはずですが、単にサインではなくて、矢野はブルペンまで走っていって口頭で確認する、宮本も外野まで走っていって説明する、それだけ徹底していたのです。

星野監督はチームがひとつになったと言いました。正に、監督・コーチも先発の選手も控えの選手も、矢野、宮本のような裏方も皆がひとつになっていたと思います。だから勝てたと思います。これは、仕事に活かせると思います。皆がひとつになって頑張るためには、全員が燃える、全員が自分のミッションを全うする、これが大事だと思います。昨夜の野球は、それをしっかり見せてくれました。大いに参考にしたいと思います。

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