濵ちゃんの足跡

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67.新人配属

皆さんにお願いがあります。新人がしっかりとした社会人になり、組織人、会社人となるために、今ここにいるみんながしっかりしましょうという話です。私自身のことを振り返ってみると、会社への入社は30数年以上前のことですが、つい最近のことのように覚えています。私は、入社した当時に私の周りにいた人たちのお陰で今の私があると、今でも感謝しています。それだけ、今度配属されてくる新人にとっては、周りの人たち、すなわち、ここにいる私たちの影響を受けるわけですから、私たち自身がしっかりしないといけないということになります。

私が入社して最初に私を受け持ってくれて指導を受けた先輩は5年年上のKさんでした。Kさんは非常に面倒見のよい人で、それこそ文章の作り方から、会社での動き方から、ほんとうに初歩の初歩から手ほどきをして貰いました。僅か2年ほどでしたが、今でも年賀状のやりとりをしていますし、機会あるごとに話をします。感謝の気持ちはまったく変わっていません。

また、Iさんという2年先輩とBさんという4年先輩がいました。二人とも非常によくできる人で、羨望の先輩でした。そういう先輩をみるにつけ、2年経ったらIさんがやっていることはできるようになろう、さらに2年経った4年後にはBさんのやっていることはできるようになろう、といつも思っていました。高すぎる目標ではなく、非常に身近なところ(人)を目標にすることができたのは、非常に具体的でよかったと思います。

同期入社のSさんとOさんにもたいへん触発されました。寮が同室だったのですが、非常によく勉強しました。残業から帰ってきてからも、みんな遅くまで机にしがみついて勉強しました。全国で600人受験して18人合格、合格率3%の難しい試験に挑戦したときも、その18人の中に私を含めてその3人が入っていました。もちろん独学でしたが、二人と同室でなかったら、とても合格していなかったと思います。

10年先輩のFさんにも教わりました。当時のチームリーダーですが、とにかく公私にわたって気を配り、チームの総力を結集するということ、チームの動きや成果を徹底的に外部にPRするなど、チームで仕事をするやり方を見せてもらったと思います。

以上4つほど例を話しましたが、1~2年の先輩であっても、10年先輩であっても、新人にとってはすべてみならうべき先生です。先生たるためには、見習われていいように自分たちがしっかりしないといけません。是非、そうあるようにお願いします。

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