濵ちゃんの足跡

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71.「人間道場」

人間道場についてはテレビや新聞などに取り上げられましたので、皆さんもご存知だと思います。今回は、当社の人たち14人がメンバーで、他に人事Bなどが同席されていました。32歳から38歳くらいまでで、まあまあまとまった同じ能力、同じ年齢くらいのメンバーです。

19時からスタートしましたが、最初からアルコール入りです。もともと人間道場は、上司と部下、先生と生徒という関係ではなく、同じ「とき」を生きている人間同士が、フラットに話しをすることを目的としています。そういう中で、受け取る側が何かを感じ取る、それは肯定的でもいいし反面教師的でもいい、いろんな話をし合う中で、受け取る側が「悟る」、「気づく」、「感じ取る」ことを狙っています。ですから、予め決まったテーマがある訳ではなく、もちろん、一方的な講義はありません。流れに任せながら進めるということです。

そもそも何故こういう形式をとろうとしているかというと、これは社長の発想ですが、最近の若い人が「個室人間」化していて、他人と話したり、他人から自然に学んだりすることが苦手であり、またそういう機会があまりにも少ないことを問題視されているからです。昔は、青年団で代表されるような若者集団があったり、村祭りなどで村長や大人に混じって行動することで、文章化されていない、法律化されていない社会規範やマナーやルールを自然に学んできました。今日ではそれがないのです。ですから、そういう「場」を会社が提供することで、何かしら、人間として生きていく上での教訓であったり、あるいは同じ年代の人と自分を比べることによって、自分を反省したり、発奮したりすることが少しでもできれば、それはそれでいいことではないか、という発想です。

今回の場合は、エレベータの乗り方、はしの持ち方みたいな常識をクイズ的に質問するところからスタートして、私の過去の経験などを話しました。もちろん一方的ではなく、意見がでてきたり、反論が始まったりすれば、それはそれで意味がありますので、その話をどんどん膨らませました。結局23時までワイワイ・ガヤガヤと話し合いましたが、その後、今日の人間道場はどうだった?と反省会を始めたら、また全員集まってきて、結局2時まで話が途切れることはありませんでした。

意外だったのが、若い人たち同士の相互啓発にもなったことです。顔を見たことはあるけど話をしたことはない、もちろん一杯飲みながら話したことはないということで、事業を超えるとほとんど交流がないという実態も分かりました。特に反省会になってからは、若い人同士の話も始まって、まさに人間道場の狙いどおりになりました。

これから皆さんも人間道場に参加するチャンスがあると思います。同じ年代の組合せ、若い人から年を取った人までの組合せ、いろんな組み合わせて開催されると思いますので、指名されたら是非とも積極的に参加してほしいと思います。きっと得るものがあると思います。もっとも自らが「気づく」感度が必要です。そういう気持ちで参加する必要があります。

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