濵ちゃんの足跡

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73.管理職登用の条件

管理職の条件が4つあります。もちろん、仕事ができることが大前提ですが、それに加えて4つの見方/切り口があります。紹介しておきます。

ひとつは、「人に嫌われない性格であること」です。それは誠実とか、明るいとか、ごまかさない、公平であるなどの言葉で表現される性格です。なぜかというと、管理職は、管理職として言わなくてもいいことまで言わなければならない、叱咤激励をしなければならないわけですが、人に嫌われる性格だとそれができない、管理職に向かないということになるということです。

ふたつは、「気が強いこと」です。もちろん、いい意味で気が強いということです。気が強いという意味はけんか早いという意味ではありません。管理職は部下に対して、目標どおりやらせる、決められたことは守らせる必要がありますから、気が弱くては勤まりません。もちろん自分に対しても強くなくてはいけません。いろんなプレッシャーやストレスに自分が負けてはいけないからです。

みっつは「向上心がつよいこと」です。任された部門をこうしたい、ああしたいといつも改善し、向上させる気持ちが強くないといけませんし、そのための企画立案、実行力が必要です。

よっつは「政治力があること、交渉力があること」です。ここでは、政治力と交渉力は同義語と考えていいですが、とにかく、管理職たる人は、いい場面でも、悪い場面でも交渉力が絶対に必要ということです。

課長は、①+②が必要条件で、③+④を徐々に鍛えていく段階。

部長は、①+②が必要条件で、③+④が徐々に出来上がっていく段階。

本部長、執行役員は、①+②+③+④のすべてができる人が要求されます。

今後の自己研鑽する上で、参考にして下さい。

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