濵ちゃんの足跡

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94.A社25周年記念セミナーより(その5)

竹内:最後の最後まで戦うのか?

三木谷:インターネットビジネスは社会革命だ。世の中を変えていくのがミッションだと思っている。薬事法などのアンシャン・レジーム(旧秩序)に対した最後まで戦う。

渡邊:プリウス(ハイブリッド車)は21世紀の車として開発していたが、当時の奥田社長の「京都会議の97年までに絶対に間に合わせよ」との大号令で市場投入の前倒しが実現した。新しいことをやるときには必ず軋轢が生じるが、これを乗り越えないといけない。

大宅:構造改革とは、冨の分配を役人から個人の手に取り戻すことだ。特殊法人=国営企業=予算消化型=コスト意識なしの構図だ。情報入手が平等になったのだから、個人がリスクを負って参画しなければならない。勇気をもって一歩踏み出すことが肝要だ。

竹内:鎌田さん、まとめて。

鎌田:金融経済が大崩れしているが、これは実体経済が戻ってくるということ。米国の地盤沈下でますます重心がアジアになる。日本は腰を落ち着けた研究開発が必要だ。ひとりひとりが自分のやるべきことをコミットして頑張る必要がある。

竹内:これだけの役者が揃うと、あっという間に2時間が経過する。未来の可能性は明るいということを信じたい。

注:登壇者のプロフィール

竹内弘高 :一橋大大学院国際企業戦略研究所研究科長、国際基督教大→UCBにて博士号取得

大宅映子 :評論家、国際基督教大

渡邊浩之 :トヨタ技監、九州大修士→トヨタ、九州大博士号取得→トヨタ専務→技監

三木谷浩史:楽天社長、一橋大(テニス部主将)→ハーバード大修士→興銀→楽天

鎌田富久 :Access副社長、東大

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