濵ちゃんの足跡

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134.N社/C&Cフォーラム&EXPO2009

このフォーラムは、N社が全社を挙げて、講演・展示ともに、矢野社長以下、N社が全力投入で行っているものです。会場は東京国際フォーラムで、顧客や代理店などのVIPだけでも1000人超、展示だけを見に来ている一般の人も入れると2日間で1万人近い人がきているのではないかと思えるくらいの大盛況でした。

N社のメッセージは明確で、「これからは持たざるIT、クラウド・コンピューティングの時代」だと言っています。NはすでにIDCを用意しており、顧客は、データも必要なS/Wも全部IDCを使うことで、顧客はITに関しては端末だけあればよい、すなわ社ちITに関するH/WやS/Wはできるだけ持たない=クラウド化することで、ITコストを削減すべきだというのです。

さらには、S/Wはできるだけ標準化されたものを採用すべきで、自社特有のS/Wは最小限にすべきだと言っています。実際、N社は自社を実験台にして、世界中の拠点を含む全グループの情報システムをすべて「SAP」に乗せようとしています。それも非常に強烈な方針で、まずSAPを大前提とする、SAPで対応できなければやり方を変える、それでも駄目なら組織を変える、もう、ほんとうに徹底しています。

N社はこの自社のITシステムの改革の実践をベースにして受注活動を行って、顧客を口説く、それは単に情報システムの受注ではなく、顧客の経営システムの変革を含むグローバル経営システムの再構築を丸ごと受注する作戦のように見えました。ものすごい迫力です。

このような動きは、F社やI社にも見られることですから、今後のIT産業の主流になると思います。我々は、このような動向を外さないように、しっかり市場をみて、ビジネスを展開していく必要があると思います。

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