濵ちゃんの足跡

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149.経済動向

前財務大臣の与謝野馨さんの本の中に、今、国民が不安に感じていることが、非常にうまく整理されていました。現在の国民の不安の根拠は、以下と思われる。

・減り始めた収入

・地方の疲弊

・従来型の所得分配の行き詰まり

・少子高齢化に立ちすくむ社会

・世界で影響の薄くなった日本

・日本は小さくなり始めた時代に入ったかもしれないとの焦り

的確に言い表していると思います。下名のもやもやした思いをきれいに払拭してくれました。

それから、先日の幹部会議で、三菱東京UFJ銀行の畔柳(クロヤナギ)信雄会長の話がありました。

・ リーマンショック直後の昨年の1月は、株価がどこまで下落するか、非常に怖かったが、G20の対策で春先には株価が戻り始め、秋には世界金融危機を脱した。

・ 但し、回復速度はゆっくりで、70~80%というところ。金融経済が引き締められ、実体経済中心に戻そうとしている.世界人口増で、食料、石油などあらゆる資源が不足する.政府指導(規制)で社会主義的になる.ため、元の100%を「Old Normal」とすると、このまま70~80%で安定した「New Normal」時代に突入するかも。

・その中でもグローバル化は続くし、生活向上意欲は変わらないので、企業成長のチャンスは必ずあるし、これからのキーワードは「自立」、「成長」、「アジア」である。頑張って下さい。

という話でした。

この2つの話を総合すると、当分、もとの景気には戻らない、このまま安定する可能性が高い、といえると思います。このまま安定して変わらないとすれば、これで落ち着くわけですから、2年間投資を抑えていたIT投資も復活する、凍結したままでは済まなくなり、復活せざるを得なくなると考えてよいと思います。

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