濵ちゃんの足跡

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161.口蹄疫

宮崎県を中心として口蹄疫の蔓延が止まりません。この口蹄疫は20ナノメーターくらいの非常に小さなウィルスが原因で、牛や豚、羊などの偶蹄目の急性伝染病です。非常に感染力が強くあっという間に広がってしまう性質があります。

具体的な症状としては、発熱、よだれ、水泡、歩行障害、不妊、流産などがあり、畜産農家にとっては非常に恐ろしい病気です。

現在、宮崎県を中心に、熊本県、鹿児島県に広がりつつありますが、発病したところから半径10km以内の動物を全部殺傷することで伝染を防ぐという極めて原始的な方法が対策です。幸い、人間にとっては病原体にはならない、つまり、感染しても人間は発病しませんので、ちょっと軽く見られているところがあります。

しかしながら、処分が必要な家畜は8万頭超、約10倍になっており、うち3万頭は埋める場所がなくて生きたままで飼育されています。宮崎県の場合でも感染ルートが特定できていません。現在アジアではタイプの似た口蹄疫ウィルスが蔓延しており、旅行者・お土産・郵便物などにくっついて日本国内に入ってきたものと想像されています。

これが仕事にどういう影響を与えるかですが、もっと広がる傾向になった場合、あるいは3県以外に飛び火した場合には、伝染媒体になっている人間の行動制限が掛かる可能性があります。注目してみておく必要があります。

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