濵ちゃんの足跡

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169.突発性難聴(2)

このままではダメだな、やばいなと思って、セカンドオピニオンを探すことにしました。こういうときにはインターネットです。耳鼻科ならこの医者という人を探しました。大阪厚生年金病院の仙波医長が見つかりました。この人に聞いてみようと決めて、5日後ではなくて、2日後にその病院に行きました。

受付で初診扱いでもよいと書いてあったので、初診料を払ってきちんと初めから診てもらうことにしました。まずは徹底的に聴覚試験されました。そうしたらさらに悪化していることが分りました。最初の医者の処方箋もみてもらいました。「もっと最初からステロイドを強く投与してもよかった。最初から来てくれていたら、そうしたのに。」、「まだ発症から11日目、今からでも遅くない、1時間でも1分でも早いほうがいいから、副作用がでるぎりぎりのステロイドを5日間点滴しよう」という結論になりました。背広を着たまま即入院です。部屋が決まって、すぐに点滴を受けました。

ちなみに、ステロイドは副作用としていろんな形で弊害がでます。代表的なものには、胃や十二指腸の粘膜異常、股関節の骨折、精神障害、肥満、不眠などがあります。塗り薬として使うと治りは早いけど色素沈着が起こるというのも副作用です。

点滴を始めて3日目、何か音が聞こえているような気がしました。最初のステロイド錠が効いてきたのか、それとも点滴の強いステロイドが効いたのか分りませんが、少しずつ聞こえるようになってきました。4日目にはテレビのイヤホンの音が聞こえるようになりました。5日目の朝、正確には5回目の点滴を始める前の聴力検査では、4k~8kHzの高域はどんと落ち込んでいて聞こえていないながらも、2kHzまでの低域についてはほとんど正常の感度に近づいていました。まだ音楽は無理ですが、人の話は聞き取れるようになってきました。耳鳴りは残っています。なかなかしつこくて最後まで取れない人もいるということですから、辛抱強く治療するしかないと覚悟しています。

以上が発症から現在までの経過です。とにかく耳が聞こえなくなったら「突発性難聴」を疑い、1分1秒を争ってできるだけ早く、入院設備がある(数日間連続で点滴ができる)病院へ駆け込むことが必要です。時間が経てば経つほど治癒率が悪くなる病気です。下名は中途半端に出張しながらで、たまたま回復したからよかったのですが、自分の体のことですからすべてに優先して治療に専念すべきであった、と反省しています。

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