濵ちゃんの足跡

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174.ハンディを持った人に気遣いを

最近、ちょっと耳が不自由なこともあって、ハンディを持った人に対して気になります。

従来に比べて、電車の中やバスの中に、電動車椅子のハンディを持った人が一人で乗り込んでいることをよく見かけるようになった気がします。皆さんは、そう感じていませんか?

気をつけてみると、殆どの駅のプラットフォーム毎にエレベータがついています。専用のタクシーもできました。専用の駐車場も整備されているところもずいぶん多くなってきました。ハンディを持った人が一般の人と同じように、一人で行動できる社会基盤が整ってきたように思われ、非常にいいことだと思っています。

皆さんは、こういう人たちにどんな気遣いをしていますか。

私は、健常者と同じようにしてあげることが一番だと思っています。特別にどうこうしないといけないとか、ああしなければならないとかではなく、ごく自然に接することが一番大事だと思っています。ちょっと手を貸してあげた方がよい場合はそうすればいいし、何もしない方がいいときは何もしない、それでいいと思っています。

ちょっと話が飛びますが、今、「デフレの正体」(角川ONEテーマ21)という本を読んでいます。最近の日本経済のデフレはなぜ起こっているのかということを面白い視点で指摘しています。作者が言うには「経済は人口の波で動く」と言うのです。典型的なのは、団塊の世代が40歳になったころには空前の住宅ブームが起こり、逆に、団塊の世代がリタイヤし始めたら、老後にいくらのお金が必要になるか分からないという不安から、急にお金を使わなくなって、日本の経済が回らなくなったというのです。団塊の世代は、その前後をいれると約1,200万人いますので、全人口の10%を占めることになりますので、その影響は非常に大きいと。ですから、団塊ジュニアが40歳になる頃には小さな住宅ブームが到来するし、団塊世代が後期高齢者レベルになってくると、それに対応した介護施設の建設ブームが来るかもしれないというわけです。

この本を読んでいて、ハッと気がついたのですが、あと15年もすると、下名も後期高齢者の仲間入り、すなわちハンディを持った人と殆ど一緒のようになっているかもしれません。それで、冒頭の話になるのですが、そのときに「年寄りだからといって、健常者と違う扱いをされたら嫌だなあ、普通に対応してほしいなあ」と考えるようになりました。幸いなことに、自分自身はハンディを持っていないので、本当にこの考え方でいいのかどうか分りませんが、でもそうではないかと思っています。是非、皆さんも、自分なりに考えて、ハンディを持った人にも健常者にも、フェアに接することができるようになってほしいと思います。

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