濵ちゃんの足跡

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182.チーム力

サッカーのアジア杯が終わりました。オーストラリアを撃破しての見事な優勝でした。特に、決勝戦の長友のセンタリング、それに合わせた李のボレーシュートは、絵に描いたような素晴らしい得点シーンでした。ただ、簡単にそういうシチュエーションになったのではなく、長友は最後まで走りに走っていましたし、何度かは内側に切れ込んでセンタリングとは別の動きをして相手DFを混乱させていました。李についても前に走ると見せかけて相手DFを振り切って完全なフリースペースを作り出していました。ほんとうに素晴らしい駆け引きでした。

ところで、今回のサッカーチームは毎回ヒーローが変わりました。それもベンチスタートの選手が活躍するシーンがすごく目立ちました。W杯のチームもそうでしたが、先発組とベンチ組が必ず肩を組んで声を掛けて試合に臨んでいました。正選手と控えの選手に距離ができないように配慮した、その結果チームがひとつにまとまったとキャプテンが話をしていたのが印象的です。

松下幸之助さんは、リーダーに備わっていないといけない条件に、

・愛嬌のある人:隙があって、直情的で、無鉄砲でちょっとハラハラする

・運が強そうな人:運が強い人は結果。結果が出る前に何とかなりそうな感じ

・後ろ姿のいい人:何も言わないけれども、凄いことをするのではないか

の3つが大事だと言っています。この条件に共通しているのは、人を受身ではなく、能動的にさせているということで、そこにリーダーの必要条件があるという訳です。役所や官僚は一糸乱れぬ動きをするために基本的に指示待ちの受身。それに対して企業は逆で、一人ひとりが持ち場、持ち場で能力を全開にして最大活力で緊張感に溢れて仕事をする能動的でないといけないと言っています。まさに、W杯、アジア杯のサッカーチームは後者を体現していました。

目標を明確にし、やり方を共有し、報連相をタイムリーに行って、それぞれの持ち場・立場のミッションを完遂し、結果をだす、それがチームとしてのまとまりを出し、チームが一丸となる形だと思います。下名もチームスポーツをするときに感じるのですが、チームがひとつになったときは思いがけない力がでます。逆にバラバラになるとどうにもならなくなって普段の力の半分もでません。誰かが手を抜くとすぐに崩れます。自分の持ち場を能力全開の最大力で結果をだしていく、是非、そういうふうにチーム力を高めてほしいと思います。

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