濵ちゃんの足跡

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184.フェイスブック

先週、エジプトのムバラク大統領が辞任に追い込まれました。インターネット(フェイスブックやツイッター)のすごさを見せ付けられました。話は脱線しますが、その昔、カセットテープに声を録音して各地で流すことで政権交代が起こったことがあります。また、ファックスで情報が流されることで、それが起こったこともあります。時々の文明の利器、すなわち情報伝達の速さを見誤るととんでもないことが起こるということだろうと思います。

フェイスブックについては、皆さんよくご存知だと思いますが、簡単にいうと「友達の輪は友達の輪」ということです。インターネットの中に情報を共有していい「友達の輪A」があり、そのうちの誰か仮にCさんが「友達の輪B」にも入っていたとすると、Cさんが「友達の輪A」の情報を「B」に流すと、あっという間に「A」の情報が「B」に知られることになります。もし友達の輪が10人だとすると、6回目で100万人、8回目で1億人、10回目で100億人に伝わることになります。途中で途切れることを想定しても「友達の輪」が10人よりももっと大きければ、あっという間に全体に広がることになります。ですから、「金曜日に集まれ」とひとりの人が言い出しただけで、100万人の集会になるのです。大学を卒業しても40%の人が職業につけないのですから、大統領親族の蓄財問題以上に、大きな社会不満が根本原因として渦巻いていたのは想像にかたくありません。

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