濵ちゃんの足跡

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187.震災に思うこと(1)

3/11に宮城沖に端を発した地震は、南北500km、東西200kmのプレートの大変動となり、日本列島が東に約5m伸び、最大1.5mも陥没するほどで、M9.0もの大地震になりました。TVに映し出される被害地の映像は、鉄筋コンクリートのビルが残っているだけで、木造の家屋は全部瓦礫になっており、大津波被害のものすごさを見せつけられました。

10日を過ぎて、死亡者と行方不明者は2.7万人を超え、まだ所在不明者も多数で、30万人以上が避難生活を続けておられます。そんな中でこの大震災で感じたことを整理するのは早すぎるかもしれませんが、いくつか話してみたいと思います。

まず「必ず復興できる」ということです。

被災された方々は気の毒ですが、東北地域は全部でみても6.9の民力度(経済活性度)です。被災していない東北地域の日本海側と被災した関東(茨城、千葉)の一部をバーターしても、最大で10.0未満ですから、日本列島全体では90%超の経済活動がそのまま生きているということです。

これは200万人とも300万人とも言われる人が亡くなった第二次世界大戦直後に比べれば極めて軽微です。東京都内が無傷、中央政府が顕在ということは圧倒的な違いです。政府は5兆円の補正予算を検討していますし、日本全国で集められている膨大な支援物資や義援金をみると日本の豊かさが分かります。グローバルな支援も60年前とはちがいます。

神戸地震では10兆円規模の復興費用が掛かった、今回は20兆円強のお金が必要となると言われています。明日の来ない日はないと言います。必ず復興できます。やや不遜ですが、むしろ復興事業や安全強化を起因として景気回復のきっかけになると思われます。

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