濵ちゃんの足跡

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220.コンプライアンス(1)

ケース1:

内示書がでています。正式な注文書はまだです。納期がないので手配をしました。商品が入ったので納品しました。納期を守ったのでお客様は満足されています。月末になってきました。まだ目標の売上げが達成できていません。技術部門は検収するよと言ってくれていますが、まだ資材部門から正式な注文書がでていません。さてどうしますか?

[回答] 正式な注文書を督促する。正式な注文書がくるまで計上しない。

正解です。内示書で計上してはいけません。仕事は終わっていますが、たとえ期をまたがっても、正式な注文書を入手するまで計上してはいけません。完全な期ズレです。成績評価は数字だけで評価していません。プロセスも必ずみて公平に評価していますので、決して姑息な手段に走らないで下さい。

ケース2:

正式な注文書を受け取っています。メーカーの出荷が遅れて80%の商品は納入できましたが、20%未納です。お客様は未納の20%の商品は後からでいいので、100%検収すると言っています。さて、どういう計上方法が正しいですか?

[回答]商品を納入した80%を計上し、納入できていない20%は前受け処理をする。

正解です。

ところで、怒らせるたらたいへんなことになる非常に重要なお客様です。3/Eでお客様から期末だから。予算措置上、商品はあとからでいいので、どうしても100%計上してほしいと強い要請があります。さて、どうしますか?

[回答]「会社の判断を仰ぐ」

が正解です。前受け金処理はできません。どう処置をすればよいか極めて高度な営業判断が必要となります。お客様と当社の両方を監査されることを考えたら、お客様と当社が同じ考え方で処理していないといけません。個人でなんとかしようとするのではなく、極めて重要なお客さんですから、会社がリスクを負って判断します。

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