濵ちゃんの足跡

前のページ 次のページ 目次へ戻る

237.想像以上に世の中は早く変わっている(4)

さて、下名のことです.約15年前です。吉川でゴルフをしての帰路、中国道宝塚ICで下りて一般道を走っているときのことです。思いの外、下道も渋滞していて、「眠いなあ」と思いながら走っていました。赤信号で止まっていて、青信号になったのでとろとろと走り出したとたん、ストンと深い眠りに落ちてしまいました。ほんとうにストン、とです。その間、わずか2~3秒。ハットする間もなく、前の車にドンと当たって目が覚めました。走り始めたばかりなのでたいしたスピードは出ていなかったと思いますが、下名の車のダッシュボードはめくれ上がり、フロントパネルが運転席に少し出るなど、どんな大きな事故をしたかと思うほど派手に壊れました。前の車はへっこんで、運転していた人はムチウチ症で1年間通院しました。

教訓です。眠りに落ちる瞬間は、全く制御できません。自分の意志と関係なく「ストン」と落ちてしまします。ベッドに入って、眠る瞬間は意識がない、あれとまったく同じです。絶対眠らないぞと思っていても、ある限界を超えたら、ストンと眠ってしまいます。当然、車も制御不能になりますから、あとの事故の大きさはまったく運任せです。

下名の場合でも、何も分からないまま自分が死亡したか、他の死亡者が出る大惨事になる可能性があったわけです。

本当にゾッとしました。もうそれからは、ちょっとでも眠かったら、パーキングやサービスエリアで眠るか、路肩に止めて眠ることにしています。前夜や前日の睡眠に気をつけるのはもちろんですが、その日の体調にも寄りますので、「眠いと感じたらすぐに車を止める」、これしかないと思います。

自分は大丈夫、自分は事故しないと過信せず、早め早めの対策をしてほしいと思います。

プライベートで車を運転したり、業務で営業車を運転したりすることがあると思いますが、もし「眠いなあ」と思ったら、すぐに車を止めて下さい。営業車は若い人が運転することが多いと思いますが、もし眠くなったら、遠慮せずにベテランに運転を代わってもらって下さい。居眠り運転は必ず大きな事故になります。

また、巻き添え事故も食らわないようにしないといけません。前方の車が何でもないところでブレーキを踏んだり、カーブでもないのに蛇行したりするときは、前の車の運転手が睡魔と懸命に戦っている可能性があります。早く追い抜いてしまうか、車間距離を十分にとるか、自己防衛する必要があります。以上のことを胆に命じて、運転して下さい。

前のページ 次のページ 目次へ戻る