濵ちゃんの足跡

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253.コミュニティ(共同体)に責任をもつ(2)

サンデル先生の講義の中で、「チームワークで仕事をする」ということに関して大事な事柄が2つ述べられています。

ひとつは、「意見は違うものだ」ということです。

最初から、このことを認めなければならないということです。チームですから複数の人間が仕事をします。複数の人間が集まれば、意見が違って当たり前ということです。その前提において、意見を言い合い、集約し、合意形成して、目的・目標を絞っていく必要があるということです。

もうひとつは、自分が属しているコミュニティに対して責任をもたなければならないということです。

少し長くなりますが、コミュニティとは「共同体」のことです。夫婦、家族、一族、自治会、国などがコミュニティです。考え方によっては、自分自身も、主観的な自分と客観的な自分がいて、一種の共同体を構築しているとも考えていいのかもしれません。もちろん、会社もコミュニティのひとつですから、それを細分化したグループ、課、部、事業もコミュニティです。仕入先やお客様も事業パートナーとして捉えると、これもコミュニティのひとつの形と考えることができます。

私たちは、これらの複数のコミュニティから離れて生きることはできません。コミュニティから恩恵を受けて生きている訳です。AJ・クマールの言葉を引用しています。「人間には、自分のアイテンティティを形成するコミュニティの人々に対する共同的な責任があり、そこからくる根本的な道徳義務がある。」

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