濵ちゃんの足跡

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閑話休題(13)参議院議員選挙の影響について

皆さんもすでにご存知のように、本参院選は、自民党の歴史的な惨敗、民主党の圧勝という結果に終わりました。僅か1年ほど前の郵政選挙で自民党圧勝の構図とは真反対の結果になりました。

イデオロギーの問題ではないので、こういうことが起こること自体は不思議ではありませんが、国家の体制を決めるのに、郵政問題に絞る、年金問題に絞り込まれる、あまりにも単焦点的で短期的、その結果が、また感情的・短絡的で、おそらく外国人にとっては非常に理解しにくい結果だろうと思います。

この結果で一番問題なのは、衆議院は自民党が有利、参議院は反対に民主党が有利と、どうにもならない「ねじれ現象」が起こったということです。

これがどういうことになるかというと、参議院は少なくとも3年間は民主党有利ですから、民主党はこれを盾にとって政権を奪取しようとしますから、反対のための反対であろうと、どんどん政治を混乱させ、それを増幅して衆議院の解散に持ち込み、民主党の勝利にもっていこうとすると思います。

ですから、この数年間、3年から5年は政治が混迷すると思います。その最初は11月の特措法の更新です。おそらく民主党は延長に対して反対すると思います。その結果は米国との同盟関係に波及することになります。こういうことが続くと日本の国際的な立場はいったいどうなるでしょうか。石油や食料の輸入比率を考えただけでもぞっとします。

これらの動きが我々のビジネスにどう影響するか、これが今日のポイントです。単純に考えてプラスに働くことはないでしょう。まずはマイナス面が多いと思います。

但し、一気に変化するとは考えられません。マイナス方向に働くと考えて、じっくり様子をみながら、その予兆をできるだけ早く感じ取るようにしなければなりません。どこに予兆がでるか分かりません。是非、全員で市場の微妙な変化に注意しながら我々のビジネスをどう推進するか、注目したいと思います。

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