濵ちゃんの足跡

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閑話休題(32)WBC

宮崎に行ってきました。今年は金融クライシスによる急激な不景気で、とてもキャンプ巡りどころではなく、行くか、行くまいか、ずいぶん迷いましたが、思い切って行ってきました。というのも、今年はWBC(ワールドベースボールクラシック)のキャンプで、メジャーリーグの選手をみることができるからです。一言で言って、行って非常によかったです。気分転換になりましたし、元気をもらいました。

まず、第一は、イチローのリーダーシップとプロ意識です。イチローは何でも先頭を切って一番に行動していました。グランドに出てくるのも一番ですし、柔軟体操やランニングも先頭です。シートバッティング、フリーバッティングも一番です。プロ意識と言う点では、徹底的にファンサービスを行っていました。フリーバッティングの時間帯では、フリーバッティングと並行して内野手はノックを受けますが、一般に外野手は守備につきません。ところがイチローはライトの守備について、あの背面キャッチを再三に亙って見せてくれました。試合でもランニングキャッチやスライディングキャッチをして見せ場を作ってくれます。もちろん声もバンバン出していますし、背中でも引っ張る、ほんとうに想像以上に素晴らしい選手であることがよく分かりました。

第二は、WTCメンバーの意識の高さです。メジャーの選手も含めて、日本のプロ野球選手の中の選りすぐりですからうまいのは当然ですが、その一流の選手が、もっとうまくなろう、もっとうまくなろうと懸命に練習しています。ピーンと張り詰めた雰囲気で、エラーなんか全くしません。巨人側もラミネスや李、坂本などの一軍選手のチームでしたが、正に一軍と三軍くらいの差があるのではないかと思うほどの感じでした。

第三は、野球の話からちょっと離れますが、球場周り渋滞緩和の対策が徹底的に取られていました。ウィークデーはファンが押しかけて大渋滞のニュースでしたが、休日はもっとファンが押しかけることを想定して、球場内の3,000台の駐車場は全面的に乗入れを禁止して、宮崎市内3箇所の駐車場を開放し、そこから球場までは無料のリムジンバスを運行して、ピストン輸送していました。お陰で、タクシーは球場内もバイパス道路もスイスイ走ることができ、渋滞はまったくありませんでした。ゲーム終了後も45,000人の観客があっという間に消えてしまいました。やり方次第でこんなにも変わるのかと、キツネに騙されたくらいに見事な渋滞緩和の対策でした。

我々も、仕事に対する意識をもっと高め、ちょっと違った視点で眺めることで、もっといい営業ができるのではないかと思います。気が沈むばかりのビジネス環境ですが、皆さんも是非気分転換をして、期末までの残りを頑張ってほしいと思います。

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