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閑話休題(46)サッカーW杯
サッカーW杯が始まりました。今日はカメルーン-日本戦があります。日本が勝てるかどうか非常に興味あるところですが、下名は、勝ち負けの前に、各国のチーム紹介の中で、カメルーンのサミュエル・エトー選手(だったと思いますが正確ではありません)の発言に、思わず鳥肌が立ちました。
正確にそのままの発言ではありませんが、彼は「サッカーW杯がアフリカの大地で開催されることを歓迎している。このアフリカの大地で、我々黒人が、こんなにすばらしいことができるということを世界中に知らしめたい」と、言ったのです。
この発言には、素晴らしい試合をするという意味もあるし、アパルトヘイトに代表される差別を乗り越えつつある、乗り越えて見せるという力強い意思など、非常に高い目的意識が感じられます。もう少し深く考えると、勝負を超えたところ、勝負を超越した、すごく高いところに目的意識があるといっても過言ではないと思います。
一方の日本の監督や選手は、
「いいコンディションに仕上がった。持てる力を全部出して、いい試合をしたい。」
「何が何でも予選を突破する。死ぬ気で頑張る。」
「とにかく走り負けないように動き回って、まず1勝を勝ち取る。」
「リラックスして試合を楽しみたい。」
というように、目の前の試合のことだけの発言に終始しています。
この目的意識の高さが、すなわちモチベーションの高さであり、その高さの差が試合を大きく左右するかもしれないと考えています。
勝負はどういう結果になるかは分かりませんが、我々も、もっともっと高い目的意識で仕事をすることが必要だと思います。いつまでも他事業におんぶされないで、事業構築を急ぎたいと思います。
追記:
勝負は1-0で日本の勝ち。ワンチャンスを生かした見事な得点でした。カメルーンはというと圧倒的にサッカーを支配していました。後半の20分の怒涛の攻め。180から190センチ台の高さ(身長)を活かした縦1本のパスの嵐。日本は組織的な守備でこれによく耐えました。
両チームとも見事だったと思いますが、サミュエル・エトー選手の思いはどこまで満足できるものだったのか、聴きたいところです。
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