濵ちゃんの足跡

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閑話休題(47)「スティーブ・ジョブス 神の策略」(1)

他部署にも手を広げてみること。一般的には部署が違えば、利害が相反することが多い。だから逆に、部署内でなかなか理解されない自分の意見を理解してくれる人は他部署にいたりするものだ。自分の考えに賛同してくれる人が増えれば、考えを実行する機会も手にできるようになる。

何よりもまず部下からの圧倒的な敬愛を得なければ、厳しい戦いの勝者にはなりえない。聞き上手はひとつの技術である。自分の周りに人材を集めることで知恵を集め、適材適所に配してそれを活かすことが大事である。

流動化する現代社会では、畑違いから来た上司に仕えたり、部下を持ったりする。そのときに同化を求めることは間違っている。畑違いのものは、そこにない非常識を持ち込むからこそ、存在価値があるのだ。

・ なぜ発明者が勝利者になりにくいのか。それは、発明者は、自分の技術に過剰に魅せられ酔ってしまう性質をもっているからだ。経営者には、製品への9割の情熱と、1割の客観性が必要だ。

強引なプレーをする選手を「チームプレーを乱す」と排除するサッカーチームでは得点が生まれない。同じように、上司と違った意見を言ったからと遠ざけるようではイノベーションは生まれないし、「異見」を遠ざけるような管理職は失格である。

日本の企業もそろそろ異なったバックグランドや多様な体験・考えをもった「猛獣」を扱う覚悟を決めないと、世界から取り残されて、ガラパゴス化(独自の進化は遂げるが、世界標準から取り残される現象)だけが進んでしまう

自分の夢、やりたいことがしっかり心にあれば、部下の気持ちがわからない上司とでも、折り合いをつける方法は何とか見つけられるものだ。

人は、少しでも技術を身につけ成長したと感じると、次はこうやろうと自分から動き出すものだ。部下をそう仕向けることができればしめたものだ。「諦めない執念」は、地球上のあらゆるビジネスで、そして人生でも通用する決め球だ。

「今日の価値観」で明日をみていては失敗で終わる。重要なことは「明日の価値観」で明日をみることだ。

企業に入社したときの成績や学歴なんてものは、将来の成果について何の保証にもならない。入社した後、どれだけ頑張るかに掛かっている。

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