濵ちゃんの足跡

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エアコンと競争軸

20年使ったエアコンを替えた。写真の機種である。厚い。ムーブアイ、人間を見つけて、その方向を冷暖房するという。フィルターも自動的に掃除する。前の機種は薄かった。欽ちゃんが人差し指と親指の間を10cmにして宣伝していた。

10万円の炊飯器を型落ちで 5万円で買った。炊飯器は 1万円前後と相場が決まっていた。それが 10倍。型落ちでも 5倍。しかし、うまい。全然違う。同じ米だ。毎日食べるから、高いとは思わない。めっけものと思う。

ケータイの開発に従事する前の1985年頃。通信用のカスタムLSIの設計チームを率いていた。その頃の最新回路設計CAD装置。バークレイ校のRichard Newton教授は、1人あたり、cpu>1MHz、disk>10MBを確保せよと推奨していた。今は、その1000倍以上になっている。お蔭で 1億トランジスター超のLSIが設計できるようになった。

しかしながら、価格は下がり続けている。ひとつの軸を追いかけているからだ。炊飯器では美味しさの追究、原点に戻った。エアコンは便利さを追究した。パソコン、タブレット、スマホは、機器であって、用途が決まっていない。人間が使う用途が限定されると、違った競争軸が出てくるのではないか。濱村

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