濵ちゃんの足跡

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前兆と対策

肩がこる。小鼻が硬くなる。普段はまったくない。風邪をひいたときバロメータになっている。疲れがひどくなると白目の血管が切れて兎のように赤い目になる。疲れ目とはよく言ったものだ。体の変調で病気の前兆を知るのは大事なことである。小鼻が硬くなったら体を冷やさないように1枚多めに羽織るとか、兎目になったらそろそろ無茶を止めて休めという信号だなとか、大事になる前に手が打てる。

外傷には強い。化膿しにくい体質である。子供の頃生傷が絶えなかった。爪がはがれても谷川で砂を洗って薬もつけずにしばっておくだけで治した。逆に病気にはひどく怯えた。頭が痛いとかお腹が痛いとか、原因がみえないと不安になる。すぐに医者に行った。医者の顔をみて注射1本で元気になった。未開の地ではみがき粉が薬になったと同じである。

お客様のクレームは外傷と同じ。怖いのは会社の体質のゆっくりとした緩み、低落。油断すると見えない。挨拶の大きさでもいい、会議の時間の長さでも、電話を取るまでのベルの回数でも、5Sでもいい。何かをバロメータにして、変調の兆しを掴んで、その場で対処する。

自分の体も、会社の体質も、初動が大切だ。濱村

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