濵ちゃんの足跡

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認知症とその対応

否定してはいけない。諭してもいけない。肯定するだけ。認知症患者への対応方法だそうだ。

母が4月に逝った。実際に認知症になった人を看ていない。本の受売りである。先輩から母の面倒がたいへんだとの話を聞く。家人がなるかもしれない。部下が悩みを抱えるかもしれない。そのときに適切な対応を要する。

認知症の原因は、加齢による脳の萎縮、アルツハイマー、脳出血・脳溢血、外傷など様々だが、健忘→猜疑→暴力などに変化することが多い。それは対応の仕方が問題とある。本人は認知していないから、財布がないと何回も聞く。都度、大真面目である。ここで否定的な対応をすると、隠しているとなる。それを解決するために暴力的になる。そこに置いたじゃない。さっき食べたでしょ。さっきも聞いたじゃない。しっかりしてよ。すぐ言いそうである。そうすると、隠した、盗った、食べさせない、聞いてくれないと、猜疑心を醸成する。

沖縄の年寄りはひどくならない。年寄りを大事にする文化。役割を与える。徘徊しても「おばあちゃん、どこそこにいたよ」とすぐに連絡が入る。だから家に縛り付けない。思うとおりに生きている。地域でカバーしている。

分かっているけど、そんな神様のような対応はできないと聞く。そうだろうと思う。しかし対処方法を予め知っているかいないかは大きい。濱村

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