濵ちゃんの足跡

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悟りと真実

研究所の同窓会があった。仏教系の大学で勉強し直して所長から住職になった人がいる。エレキの博士が袈裟を着られた。師曰く。

仏教にいう悟りとは、知らなくてもいいこと、解のないことをあれこれと悩まないこと、自分をもう一人の自分が客観的にみえること、ある種のあきらめ。知らないということを知ること。阿弥陀仏とは知らないことを分かっているほとけ。

真宗とは浄土真宗のこと。真を宗とする。真とは真実。真があるだけでは人間に何も作用しない。真の情報を得て伝えてはじめて作用する。伝えるためには受け止める人達が要る。だれもその理解者をつくるために居る。その人達に真の情報を得て伝えるために居る。だから自分は使わされたもの。自分であって自分でない。正しく自分を使わなければいけない。

仏陀が解脱して、その弟子たちが仏陀の話をそれぞれに理解して言動にした。言動にすること自体に既に限界がある。すべてを表していない。自分は何のために存在するか。大きな命題である。宗教はそのひとつの解を示す。濱村

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