濵ちゃんの足跡

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山津波

1964年の山陰豪雨。堤防の決壊とともに山肌に残った爪あと。あちこちが崩れた。実家の前の小さな山も庭先まで崩れた。隣は裏山が抜けて納戸まで土が入った。土石流=山津波と言って恐れた。

広島県の今回の災害も同じ。亡くなった方々のご冥福を祈る。どこが崩れてもおかしくない。中国山地は古い地層でできている。真砂土=山砂と呼ばれる。花崗岩が風化して山の表面全体が砂のようになっている。

表層雪崩に似ている。樹木が根こそぎもっていかれる。崩れだしたら止まらない。火山灰が堆積した関東ローム層も同じような性質をもっているが平野部が多い。

雨が降リ続いていると二次災害が怖い。逆に雨が上がると土が固まって救出が困難になる。自然がときどき人間におしおきをする。濱村

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