濵ちゃんの足跡

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落下体験

上りのエスカレータで下に向かって落ちたことがある。なかなか着地しない。相撲をする。柔道をする。通常は平らな面に倒れる。斜面に手をつくことはあっても斜め下に落ちる経験は初めて。きっとスキー・ジャンプの選手の感覚だろう。

その瞬間時間がゆっくり進む。将棋倒しになってはいけないと考えた。空いているところを探す余裕があった。それでいて手をつくタイミングがわからない。顔面から落ちる。額の損傷+鞭打ちになった。膝を打つ。水がたまって抜いてもらった。

頭が下方になって姿勢を正そうともかけばもがくほど下方に落ちる。なるようになれと挟まれないように開き直って動かなかったら、そのまま上に着いた。

平素訓練されていないことは急にはできない。体が覚えていないので大事故になる。濱村

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