濵ちゃんの足跡

前のページ 次のページ 目次へ戻る

過剰品質

売れないケータイを車載に転用した。通信カードとしてタクシーの諸情報を基地局経由でサーバーに上げる。無理だと思った。温度・振動など、環境が過酷過ぎる。部品が剥離すると思った。ところが試験に耐えた。

P社のケータイは部品が飛んだ。流石と思った。逆に振動に耐える当社のケータイが恥ずかしかった。人間が扱う機器としてはあきらかに過剰品質だった。電化製品は最低7年のサービス期間は正常動作しないといけない。逆に一定期間を経たら壊れることで買換需要を創リ出す。当社は寿命設計ができていない。壊れなければ良い製品だと思っている。

製造後40年も経った石油ファンヒータが火災の原因になっている。寿命設計されていない。半導体の配線材料(アルミや銅)は繰り返して電流が流れると線幅がだんだん細くなる。ヒューズと同じ原理である。寿命を終えた電化製品をスイッチを入れても完全に動かなくする設計が可能である。

品質設計、寿命設計できてこそ本当の技術力、ビジネスになる。濱村

前のページ 次のページ 目次へ戻る