濵ちゃんの足跡

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目からうろこ

いちばん影響を受けた本として文春文庫の「賭博と国家と男と女」(560円)をあげたい。元京大助教授の竹内久美子が書いた。ダラスに本社のあるH事業部長の推薦だった。遺伝子学や行動分類学から人間の行動を説いた衝撃の書であった。

それまで自分の性格が嫌で堪らなかった。生物界は利己的遺伝子(DNA)に支配されており生物はその乗り物でしかないとする。本書を読んで真に目からうろこであった。嫌な性格がどこからきているのか。気持ちがすっと楽になった。何回読んでも飽きない。男性・女性とも一読すべきだと思う。今や人生のバイブルである。

年間の自殺者数は3万人超と推計されている。その何倍もうつ病などで悩んでいる人がいる。外的要因もあるが内的な面が多い、大半の小説はヒントを与えてくれるが解は自分で探せと突き放す。

小川洋子の「博士の愛した数式」もよかった。漫才又吉直樹の「花火」が芥川賞になった。積ん読してある。そろそろ読んみるか。濱村

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