濵ちゃんの足跡

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お堀巡りと出雲方言

松江城の大手門横に和船の船着場がある。内堀-外堀-内堀と巡る。低い橋の下を抜けるときは乗客が腹ばいになって屋根を下げる。小泉八雲邸宅や松江情緒を居ながらにして見物できる。

出雲方言は東北弁に似ていると言われる。松本清張の「砂の器」で有名になった。出雲と石見では藩境で見事に違う。船着場の以下の会話が分かるだろうか。

「舟にのーだかあ(舟にのりますか)」「そげすーだか(そうしましょ)」「そげなら、、おちらと、おんぼらとしょうこい(そうするなら落ち着いてほっこりしましょう)」「酒や野焼きなと、どさくれえだわ(酒と野焼きを用意したら)」「えらいはいごんだね(たいへんな騒ぎだね)」「まくれえと、おぜけんね(転ぶと怖いからね)」「だんだん(ありがとう)」「べったあだね(毎度だね)」「かいしきないけんね(ほとんどないからね)」「えらしじくらいちょんぼしだよ(悲しいぐらい少しだよ)」

子供の頃、長崎弁のお客様。全く理解できなかった。ラジオ・TVのおかげで標準語化が進む。濱村

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