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旅順港と二百三高地

「坂の上の雲」の放映に先立って実地を見聞した。軍神広瀬中佐が殉死した旅順港の出口は200m強。軍艦が通れる深さがあるところは100mぐらいか。なるほどここに船を沈めれば出入りすることはできない。

二百三高地の争奪は悲惨である。山腹に溝のような深い道=空堀が掘ってある。ここに落ちた日本兵を山頂と至近距離のレンガとコンクリートで作った要塞から挟み撃ちに撃ったと言う。山頂からの弾の跡で要塞の窓の周囲が崩れていた。ここが埋まらないと白襷戦に持ち込めない。乃木大将の苦労が分かる。悲惨過ぎて映画にも描がけない。

台場の大砲を送って活路を開いた。山頂から旅順港は目の前。玉が飛びすぎて、大砲を山麓に下ろして距離を合わせて撃ち直したと言う。

ライフルの薬莢を拾い集め鋳直して銃弾を形どった大きなモニュメント(忠魂碑)があった。どれだけの弾丸か。戦争の悲惨さを感じる。濱村

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