濵ちゃんの足跡

前のページ 次のページ 目次へ戻る

レイアウトと意思疎通

見通しがよくなった。フロアの端から事務所も工場も100m先が見える。組織ごとに島になっている。 部門毎に2.3mの高さの書棚で仕切っていた。1.8mの棚で廊下を歩く人が気にならないようにしていた。高い壁に囲まれていた。

某所長が赴任されて「一掃せよ」ということになった。部門毎の仕切りも廊下の棚も1.2mになった。広い面積を使っていたところも基準どおりの配置。力の強い部門は広く使っていた。空き地ができた。空き地は空き地として管理せよと。フロアの端に立つと誰が欠席しているかまで分かった。

「互いの質量の積に比例し距離の2乗に反比例する」のはニュートンの法則。これは人間関係にもあてはまる。最も連携すべき人、見習い、要注意人物は近くに配置した。お互いを想う気持ちが同じでも距離が離れると引合う力が小さくなる。遠距離恋愛が難しい理由である。豊かになって子供が自分の部屋を持った。親・兄弟と距離ができた。話す機会が減った。だんだん若者のコミュニケーション力が落ちる。他人と一緒にいることが苦手になった。協調性がなくなった。

情報の8割は目から入る。距離と意思疎通の関連性を追究する。濱村

前のページ 次のページ 目次へ戻る