濵ちゃんの足跡

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小集団活動

「かいぜん」はトヨタの代名詞。現場の改善活動。全世界に広まった。これを間接部門に応用した。キャプティブLSIの設計は社内ではじめてで何にも手法が決まっていなかった。

依頼元の要求仕様書はあった。部門内で設計仕様書と試験仕様書の様式を統一した。どういうふうに設計すべきか。試験すべきか。設計チーム内で徹底的に話し合った。変更は日本語を訂正する段階が一番効率的だと割り切る。そして2つ揃って要求元のOKがでないと次のステップに進まない。

だいたい設計1名に対して試験4名。設計はVHDL、試験はC。全員が平等に設計を持ち回りする。一旦設計言語に記述したものを変更すると仕事が何倍にもなる。見落としも出て品質問題が起こる。全部自主的な小集団活動スタイル。発表で何回も賞をもらった。

要求元が意図しないLSIは出来てこない。最大20チームになった。年間50品種のLSIを設計しても作り直しは1件ぐらい。ファーストSiで正常に動作する。よほど激をとばしているらしかった。「ヨットスクール」という渾名がついた。濱村

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