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オープンに

「人の出入りの少ない家は繁盛しない」。亡母の教えのひとつだった。商家なら分かる。一般の家庭でも農家でもオープンにして敷居を低くせよと。縁側でお茶=休憩する。通りがかりの人に声をかける。新しい情報が入る。

閉まっている上司の部屋には入りにくかった。余程大事な話をしてしているだろうと思っていた。開けてあれば気楽に入れる。自分のときには意識してドアは開けっ放しにした。できれば大部屋方式がよい。人事以外に隠し事はない。当該の人に迷惑が掛かる。仕事は全員の力をひとつにして総力を結集する。そのために隠し事はしない。品質問題でも隠さない。全員が知っている方が都合がいい場合が多い。

死人を不浄とする。即座に他人に台所を任せる習慣がある。事故ということもあり得る。いつ入られても恥ずかしくないように日頃から整理整頓し掃除する。つけもの・味噌・醤油・砂糖などの備蓄にも気をつけた。

就業前の早朝に毎日朝会があった。持ち場ごとに問題点を報告する。その場で対策を決める。アクション・フォロー・周知徹底が早い。経営や相互に猜疑心が生まれない。濱村

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