濵ちゃんの足跡

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会社というもの

社員のときはある距離感をもって実像を感じた。費用を会社に精算するという思いがある。管理者になって少し縮まるが基本的な部分は変わらない。当該部門を任せられたという感覚。まだ会社を意識している。費用を賄って利益確保する=自律を考える。役員になってもまだ会社という三人称が残った。

社長になってその距離感はなくなった。会社=自分。会社が一人称になった。自分で使った費用を自分で精算する。会社で精算してもしなくても結局自分に跳ね返る。どっちでも同じように思えた。あきらかにそれは間違いだった。会社の外輪をはっきりさせる必要があった。会社のための費用は会社で精算する。要否・時期・公私、けじめに厳しくなった。

ケータイを担当した。金額は1000倍大きい。責任者になっても会社は別にあった。組織の一員として役割を果たす。利益をだせばいいと思っていた。赤字になっても会社はあった。材料が買えた。

会社という法人。感じ方が違う。金額や人数の大小ではない。濱村

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