濵ちゃんの足跡

前のページ 次のページ 目次へ戻る

32.特別講座5(技術を磨け)

メーカーの利益の源泉は技術力です。売れない商品でも売ってくるのが営業などと嘯いてはいけません。そんなことはありえないのです。逆に、営業しなくても売れる商品は作れます。そういう商品を作り出さないといけません。それを実現するのは「技術」です。商品の企画力、設計力、購買力、製造力、販売力、サポート力、みんな技術です。技術を磨かないといけません。経営は、そのかけ算です。それがひとつでも欠けると、商品は勝てません。

技術力を測るもっとも有効な方法は、商品を比較することですが、商品が市場に出てからの比較では、勝負がついてしまっていますので、意味がありません。商品が市場に出回る前に、必ず勝つ方法でなければいけません。答えは、日頃からの「他社比較」です。同業他社と比較してみて、なにが勝っていて、何が劣っているかを調べます。そうするとたちどころに強化しないといけないポイントが分かります。

もうひとつは、長期的な研究開発力の比較です。学会へ発表した論文や、特許出願の件数と内容で比較することができます。携帯電話の世界では、通信方式の革新は10年先行して始まります。要素時術の開発は5年掛かります。これをしっかりとしたロードマップをローリングしながら、モノにしていけるかどうかでした。他の分野でも同じようなことが言えると思います。

公的な資格取得でも比較できます。会社の実力誇示のために、奨励金をだしているところもあります。個人の実力を測る意味でも、チャレンジさせたいところです。

特別講座5(技術を磨け)

前のページ 次のページ 目次へ戻る