濵ちゃんの足跡

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38.特別講座5(グローバル)

国内市場は、少子高齢化で消費が少なくなり、経済の活性度が下がって、どんどんシュリンクしています。出生率の改善がない限り、少々の円安になったとしても、この傾向は変わらず、必然、日本の企業は海外市場を攻めるしか手立てがなくなり、日本国が鎖国でもしない限り、グローバル化が続くと思います。

グローバル化で成功している代表的な企業として、ソニーとサムソンを挙げることができます。その他の企業は、海外に出た直後か、途上にあります。ソニーは日本企業ですが、醤油のにおいがしません。同様にサムソンにキムチのにおいがしません。徹底的にローカライズして、地産地消が進んでいます。企業の名前はソニーだったり、サムソンだったりしますが、マネージャーも従業員も現地の人です。現地の人が、現地の通貨で、現地の言葉でビジネスをしています。儲かったお金は現地で税金を納め、現地に貯金します。つまり、グローバル化はどういうことかというと、会社は大きくなるけど、日本国内にいる日本民族のためには何にも寄与しないということなのです。グローバル化が急激に進みすぎると、むしろ国内では失業者が増えるのです。せいぜいで取扱う材料や商材の規模が増えて、安く購入できるスケールメリットぐらいでしょう。決して、海外市場でお金を儲けて、それを日本に持ち帰って、日本ならびに日本国民が潤うなんて幻想を抱いてはいけません。

また、IPの問題もあります。いわゆる特許やノウハウは保護できないものと思って取り組んでちょうどよいと思います。WTO加盟国といっても油断できません。まだまだCODでないと取引きできないところも一杯あります。

それでも企業は海外進出しないと企業体を維持できないのです。

特別講座5(グローバル)

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