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2.最上位概念

こういう場で政治的な話をするのは良しとしませんが、分かりやすい例として説明します。今日の日朝間の竹島問題や日米間の沖縄基地移転問題などに関して、個々にいろんな議論が飛び交いますが、一番大事なことは、日本国家をどう守るか、日本民族をどうすれば守れるかという点に帰着します。この一番大事なこと、これが「最上位概念」です。

なぜ、こんな話をするかというと、いろんな議論を聞いていて、話しが噛み合わないことがよくあります。そういう場合、この何を大事にしないといけないかという「最上位概念」を一つにすれば、すぐに議論の中に解を見つけることができます。逆に何が最上位概念かということを一つにしないで議論するから、いつまでも噛み合わないのです。

このことはお客様との関係でも成り立ちます。いつまでも自社の条件にしがみついていたらビジネスは成立しません。ビジネスの最上位概念は「Win-Win」です。お互いにメリットを共有するという関係が成立するかどうかということです。相手の立場に立ってみて相手にもメリットがあるな、当然、自分の立場でもメリットがあるな、まあいい線かなというところを見つけるのが一番大事な訳です。

ついでにもうひとついうと、最上位概念というのは、それぞれにレベルがあります。相手よりひとつでも高いレベルの最上位概念を先に持ち出した方が勝ちます。もう分かったと思いますが、最上位概念というものは、その関係者が共有できる最上位で最良の概念でなければなりません。その共通概念をたくさん持ち出せるようになることが肝心です。普段からいろんなことをいろんな立場で考えてみる習慣と努力が必要です。

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