濵ちゃんの足跡

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171.熱中症

自宅で、私の部屋だけエアコンがついていません。日本男児たるもの暑さ、寒さで文句を言っているようでは駄目だと見栄を張ってつけませんでしたが、いよいよ無理なようです。確か海の日だったと思いますが、その日も猛烈に暑い日でした。その自分の部屋で仕事をしているときに、あんまり汗をかくので水分をとらないようにしていたところ、途中から汗をかかなくなり、非常に快調に仕事がはかどり始めました。気持ちよく仕事をしていたら、そのうちに暑さをまったく感じなくなり、変だなあと思っていたら、急に気分が悪くなってきました。典型的な熱中症の初期段階です。慌てて水分を摂って、ことなきを得ましたが、放置していたらたいへんなことになるところでした。

「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こるさまざまな体の不調を総称した名前です。必ずしも炎天下だけではなく、部屋の中でも起こります。

具体的には、

「熱疲労」:脱水症状と急激な血圧の低下で、めまいや吐き気、脱力感感が生じる

「熱痙攣」:ミネラル不足。大量の水分摂取の後など。

「熱失神」:末梢血管の拡張による血圧の低下で、めまいを起こしたり、失神したりする

「熱射病」:体温が40℃以上になる。死亡率も高い。炎天下の車の中など

の4つがあります。

熱中症になった場合の応急措置は、とにかく早く体温を下げることがポイントです。風通しのよい木陰に移したり、濡れタオルで冷やしたり、氷を脇に挟み込んだり、うちわで扇ぐだけでも効果があります。意識障害を起こしている場合は、できるだけ早く医療機関に運び込むことが必要です。予防は「こまめな水分摂取」、「適度な塩分補給」、「十分な睡眠」、「バランスのとれた食事」です。喉がカラカラに渇いているときは、すでに脱水症状を起こしているということですから、そうならないようにこまめに水分を摂る必要があります。特殊高分子ポリマーに水分を吸水させ、気化熱で冷たさを持続させる冷感スカーフなども予防のひとつになると思います。根本的には、過労や風邪などで体調を崩すことのないようにすることが肝要であることは言うまでもありません。

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