濵ちゃんの足跡

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はじめての同級生の死

4年生の夏休みだった。クラスの人気者のN.K君が死んだ。川で遊んでいて溺れたという。

担任の先生のところに呼び出された。弔辞を読むことになった。子供らしい文章がよかろうということになった。似たようなことがあったらしく以前のものを例示された。先生が墨で書き終わったのは夜更けであった。

告別式があった。大人たちが「きっと、N君にXXの白羽の矢が立ったのだろう」と言っていた。ずっと後になって白羽の矢の意味が分かった。悲しかった。人はこうも消えたようにいなくなるのかと思った。

東関東の大雪で約20名が亡くなった。建物の倒壊や凍死だという。目前のことが分からない。事故や病気をしたらそこで人間の寿命が決まる。だから逆に悔いのないように毎日を全力投入しないといけない。

遊びも仕事も目一杯をよしする。病気をしたらそこまで。じたばたしない。濱村

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