濵ちゃんの足跡

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茶室

沖縄返還が決まった茶室。佐藤栄作、愛知喜一など錚々たるメンバーだったらしい。過去には山縣有朋も使った。わび・さびの世界。煌びやかの反対。床柱、床框、柱、障子、桟などに隠れた贅沢さがある。

にじり。60cm□強。直ちに畳に座る。練習しないと出入りできない。掛け軸も上目にかける。甲冑姿や刀を挿したまま入れないようにするためとか、茶室を大きく見せるためとか。謙虚な心構えを保つためとも。別に貴人口もついている。公家や外国人の出入りを考慮したもの。それでも通常の鴨居より50cmぐらい低い。障子には外側の手を引っ掛けるところがない。指1本分の隙間をあけておくものだそうだ。

濃紺の湊紙(みなとがみ)。壁の腰貼りのこと。座って帯がこすれてもいい高さまである。半分くらいの高さの白い紙が貼られているところは背を向けて座ってはいけない。突き上げ窓は現代のトップライト。朝夕の明り取りに欠かせない。

新しいことだらけで目を瞠る。濱村

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