濵ちゃんの足跡

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5.失敗(その1)

「失敗」ということは、何かをやろうとしてうまく行かないことをいう訳ですが、皆さんは「失敗」ということをどういうふうに考えていますか?

よく「失敗は成功の元」と言いますが本当でしょうか? 私は「失敗は失敗の元」だと思っています。なぜなら山登りを考えてみると良く分かります。例えば、エベレストの山頂を目指すルートを考えてみましょう。他人が失敗したルートを辿ればほぼ100%失敗します。成功したルートを辿ることが山頂に上る一番の近道で、失敗の反対は成功ではないのです。人が上ったルートは嫌だからと言って他のルートで上っても失敗する確率は非常に高いのです。繰り返しになりますが、「成功は成功の元」なのです。

このことは仕事をする上で非常に大事なことです。失敗したときにもう一度同じことをする人はいないと思います。ちょっと工夫して違う方法でトライする人は多いと思います。でも、その場合も上手く行かないことがほとんどだと思います。一番の近道は「成功した人を分析してその人のやり方を真似る」ことです。変に工夫を持ち込むことも要りません。実直にそのまま真似をすることが大事です。そして成功した後で、今度は自分なりに工夫すればいいのです。

「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがありますが、このことわざは人の悪いところ、失敗したところをみて反省しろと言っていると考えるより、人の成功したこと、人の良いところをみて自分を直せと解釈した方がずっと効果があります。

周りの人をよく観察しましょう。そしてその中にうまくやっているなあ、成功しているなあ、という事例を見つけましょう。そして先ずは恥ずかしがらずにそのまま真似をしましょう。結果として成功する事例が多くなれば、我々の事業は必ず脱皮できます。

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