濵ちゃんの足跡

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107.チームで仕事をしよう

反省すべきことがありました。「もっとチームとしての力を使え」という話です。

突然「1000店舗の画像監視システム」の見積が飛び込んできました。すぐに回答が欲しいという話です。そこで、この話を聞いたA君は、担当者数人で話をして、C君に見積をして貰うことにしました。C君は必死に調べて、S社製のネットワークカメラ2台を基本構成として1店舗あたり65万円の見積を行ないました。

私がうっかりしていたのですが、早朝会議でC君がこのことについて発言しましたが、私の感性が鈍くて、つまりは案件の把握ができていなくて、注意が足らなくて、聞き落としてしまいました。2日後になってC君の週報をチェックしていて「ハッ」と気がついたのです。何と言う大きな案件か!@65万円x1000店舗ですから6.5億円の商談です。すぐにC君に電話して状況を聞きましたが、誰にも相談していないことが分かりました。これはまずいと思い、直ぐにC君の上長に電話しました。電話に出てきません。なんのための携帯電話かと怒りが抑えられないところがありましたが、まあまあと心を落ち着けて待つことにしました。そのうちに返信があり、事情を説明し、再検討を依頼しました。

M社製では65万円の見積はまずまずの線ではないかという話で、P社なら@50万円くらいの見積が出るかもともいうのです。これだけ大きな話ならP社にもこの商談が行っていないことはないですから、65万円の見積ではまったく勝負になりません。私はすぐにM社に電話しました。とにかく戦略価格を出してほしいと。その結果、なんと、破格の戦略価格を引きだすことに成功しました。

ビジネスはまだこれからです。しかしながら、見積書をひとつ作るにしても、個人プレーではなく、専門家に聞く、上長に相談する、そのことで本当に勝負するための検討ができることを実感することができました。専門家は他社の情報を持っていた、上長はM社の情報を持っていた、これらの情報が瞬時に共有できればいいのですが、情報の伝達にはタイムラグがあります。ですから、是非、自分だけで答えを作るのではなく、周囲を有効に使って下さい。

チームで仕事をすれば、こんなことができるのです。これが大事なのです。

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