濵ちゃんの足跡

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206.何故,SOCが儲からないか(6)(一橋大中屋特任教授との議論)

(6)キバを抜かれた日本人

・間違った自由、平等、個人主義

日本経済の失われた20年は1990年から始まっている。このときの50歳は1940年生まれ。企業の50歳は経営の中核である。この人たちから、小学校の初頭から戦後教育を受けている。戦後教育は年を追うごとにひどくなった。自由は全てにおいて自由。制約のない自由。平等はすべておいて平等。手をつないでゴールする徒競争。団体意識、フォアザチームに優先する個人主義。全部間違っている。それぞれに真実があり大切にしなければならないことであるが、それぞれに一定の枠の中での自由、平等、個人である。属したグループ・団体の制約の中での自由。自分の役割を全うしたうえでの平等。行き過ぎはいけないが、あくまでもチームの中の個人である。世の中でまったくフリーの中に生まれてくる人はいない。生まれながらにして、家族の中にあり、郷土の中にあり、国家の中にある。この宿命から逃れることはできない。

・このままでは日本民族は滅ぶ

江戸の町の識字率は60%を越えていたという。世界一だったという。明治維新、明治政府は教育に力を入れた。底辺にいる人たちも学校に通った。食べ物をもらい歩く乞食でも新聞を読んでいる。この誇り高き日本人が滅ぶ。今の出生率なら2100年には3500万人を切る。少子化が加速度的に進む。

この章のまとめ

日本人が中国や米国を敵として太平洋戦争を起こした。その結果、二度とキバを向けないように、日本人は徹底して戦わない、争わない民族に仕立て上げられている。

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