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水ぶくれ

どんな質問にも即答できるように大概の数値を記憶した。努力しても有効数字は3桁か4桁止まりだった。数字の記憶限界。自分の1万円札を崩して100円玉1枚ををどこに使ったかを言い当てるに等しい。

ロッキードの5億円事件は当時の一般会計50兆円の10万分の1。日本全体の割振りを考えている人にとってはほんとうに記憶の外だったかもしれない。持ったことのない庶民は5億円を積み上げて考えるからとてつもないものに感じる。それを避けるために費目を分ける。例えば交際費。その費目の中の有効数字をあらためて読む。覚える。

1万円札の大きさは76x160x0.1mm。8畳間に山積みにしても2,000億円ぐらいしか入らない。1億円=10kgだから20トン。大概の家は床が抜ける。赤字国債>1,000兆円。少なく見積もっても8畳間5,000個分。とてつもない。

世界中の金(Au)を集めてもオリンピックプール2杯分ぐらいしかない。紙幣は無尽蔵に印刷できる。金融経済が実態経済と別物になる。水ぶくれ。濱村

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