濵ちゃんの足跡

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格差

明治政府の西郷隆盛は大将、桐野利秋は少将。戦時中の工場責任者は、時代と人数は違うが、「少将」であった。部課長は「佐官」。ケータイのルーツはゼロ戦の無線機。軍需工場であった。当時は課長でも自宅にはお手伝いさんがいたという。

入社して間もない頃、ボーナスは現金支給だった。部長は袋ごと立った。工場の責任者には送迎の車があった。報酬+報酬外の格差は今より大きかったと思う。いい意味で目標になった。格差を埋める明示的なしくみがあれば納得できる。頑張れる。格差のない競争のない社会は発展が阻害される。

現場は仕事が変わらない限り給与も変わらない。設計部門は毎年見直され原則として上がる。質があがっているからだ。サインした図面の設計に関して全責任を負っている。裁判沙汰になれば設計者が矢面に立つ。現場のもの作りの人が前面に立つことはない。だから現場は新人の言うことでも腹が立つことでも最後には設計者の話を聞く。設計者>承認>チェッカー。チェックは好意。

いい意味の格差は目標や発展の源泉になる。濱村

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